公共サイン計画の大事な点は、サイン計画の趣旨・設置目的・事業規模を明確にする事です。この言わば「最初の一歩」に不備があると意匠的見地上美しいサインであっても、機能的に見て不完全に終わるリスクが伴います。
単にサイン形状を個性的にする事が成功に繋がるとは言い難く、たとえ本体が既製品であっても設置の趣旨・目的を的確に捉え、拠点サインから誘導・定点・制札などサインシステムの情報が的確にユーザーへ伝わる事が最優先される必要があります。
公共サイン計画の趣旨・目的が明確になってから、それらを達成し得る設置(サインプロット)・意匠(サインデザイン)へと進行するプロセスが重要です。また、設置される地域が考慮され、現況のサイン状況を掴む事も重要なファクターです。
公共サイン計画が大きくなるほど「最初の一歩」が重要になります。
地域情報の発信が必要なサイン計画。特に最近地方に見られる「観光立県」に伴う公共サイン計画などは、サインだけに頼らず、Webサイトや印刷物を併合したプランが効果的だと思えるケースが増えています。こう言ったケースはサイン計画当初から並行して進める事が成功の秘訣だと考えます。 2005.11.22 鈴木サイン主宰:鈴木純一
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